三人寄れど猿知恵、されど思い出。

もうすぐ学年末試験だ。
別に人生が決まるわけではないが、来年度の学園生活が決まる。
だからといって、僕は今さら必死に勉強するつもりはない。
そもそも授業だけで事足りるし、赤点さえなければそれでいい。

そういうわけで、僕はこの放課後、図書館に来ている。
教室にいては生徒が残ればうるさいし、
いなければいないで逆に集中力を欠く。
家に帰っても同じ。
ついつい読み終えた漫画を読み返してしまう。
何より、あのしつこいハナから逃げるには、
このどちらも選べない。

「その、なんだ、名前どうかならなかったのか？」
思わず頭を抱える。
よくわからんうちに、変な、ダサイ名前の会へ勧誘されている。
「先輩がイヤなら、変えてもいいですよ。
”学園天国倶楽部”とか、”学校大好きレンジャー”でも。」
選択肢なのか？名前ごと、変えさせる気はないんだな。
ていうか考えないし入らないけど。
「悪いけど、俺は今の生活で十分だし、満足も不満もないよ。
今だけ楽しけりゃいいとも思わない。」
「先輩それは違いますよ。」
すっかりスプーンいじりは飽きたようだ。
「私がやろうとしているのは、毎日、今だけ楽しもうなんて
ことじゃないです。”明日”を楽しむことです。」
？
「ごめん、わからないや。ご馳走様。」

さてと。
しばらく教科書とノートを行ったり来たりしたいせいで、
少し気が散ってきた。
幸いここにはいくらでも気分をまぎらわしたり暇も潰せるだけの
本がいくらでもある。
気分転換にはちょうどいい。
一番側にあった棚から本を一冊取る。
パラパラっとめくる。
お、当たり。

「ここ空いてる？」
もうすっかり夕方近く、生徒もすっかりいない。
それなのに何故僕の前に座ろうとする。
主人公が角砂糖を食べるところから目を上げる。
「あぁ、ナカガワさん。」
同じクラスのナカガワ　リナコだ。
「他にも席空いてるんだし、何でここに？」
「だって、ヨシノくんがいるのを見つけちゃったし。
離れて座るほうが不自然じゃない？」
なるほど。そういうことか。
先ほどまで教室で勉強していたらしい。
試験前なのに、人前で余裕で読書なんてしてる場合じゃないか、
と思い直し、本を閉じる。
「あ、それ。」
食いついてきた。
「おもしろいよね、それ。スニフ・ケントルースの。」
初めて表紙をマジマジと見る。
「残念、スナフ・ケントプルスだよ。」
先に言っておく。まだ読み始めだと。
「私もこの前読んでさ、シリーズ通して読もうかな。」
「へぇ、こういうの読むんだ。」
「心外だなぁ。と言っても、立ち読みだけどね。」
ハードカバーを立ち読みで読破。相当顔に似合わないな。
「最初の方でさ、主人公がコーヒーと角砂糖を別々に口にする
んだけど、それが・・・。」
「それって、ネタバレ？」
「ごめん。」
・・・かわいいから許す。

ナカガワが数学をやるらしいので、僕もすることにする。
理系科目だけはどうも苦手だ。
「ヨシノくんって、最近明るくなったよね。」
話しかけられて改めて驚いた。
「何それ？」
「あの転入生の、ハナちゃん？が来てからかな、前までは時々
つまらなそうな顔してたのに、最近よく笑ってる気がする。」
そうだったのか。
元より顔に出やすい性格なんだろう。
「ヨシノくんは、ハナちゃんとどういう関係なの？」
それこそどういう興味だ。
「いや、別に何でもないし。強いて言うなら家が隣なだけで、
向こうがなついてきてるだけ。」
そこまで口が達者なほうでもないのだが、なんとも流暢に
しゃべれるものだ。
話題が話題だけに、冷静になれたのかも。
「ふ〜ん、そう。」
つまらなそうに教科書に目を戻す。何だそりゃ。
それから20分の沈黙。
よくしゃべる子だった。
「あの、ヨシノくん、これわかる？」
よく気の散る子だ。
「・・・どれ？」
げ。
「ごめん・・・、わかんない。」
今から手を着けようとしてたところだ。
困った。なんか気まずい。
ガラっ。
「あ、先輩。ここだった。」
探してたのか？しつこい。でも助かった。
「おい、ハナ、これわかるか？」
可能性に賭ける。
するとやつは問題も見ずに。
「うん、わかんない。」
早っ。

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第三弾。

本当は文化祭ネタを考えてたんだけど、時期的に早いし
ストーリー上間が空いて無理が出るかなと。

今日は一日休み取って、ホテルでほとんど寝てました。
起きると12時過ぎ。
いいともなんて久しぶりに見た。

昼も晩もコンビニ弁当。
飽きたよ。

みんな働いてるのに自分だけ休めて、優越感でも感じられるかと
思ったけど、全然だったわ。

何もないから消化不良起こした気分。

明日はついに関東ウイチャレ。
手持ち1個しかないけど、何とかがんばってきます。

そろそろ準備しますか。

深田恭子がドロンジョなんて認めたくない。

本日は以上です〜。